ボブ・ディランはこうしてノーベル文学賞受賞に至った
ボブ・ディランが今年のノーベル文学賞に輝くことになった。発表は10月13日にノーベル文学賞の選考を執り行うスウェーデン王立学士院の会員で美学研究で知られるソーダトン大学教授のサラ・ダニアスによって行われ、「アメリカの輝かしい歌曲の伝統の中で、新しい詩的表現を生み出してきた」ことが評価されたと説明した。
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多くの報道で知っていると思いますが、ノーベル文学賞にボブ・ディランが選ばれました。
まさかノーベル文学賞を取るとは思ってもいませんでしたねぇ。村上春樹が受賞するよりも驚きましたよ。
現代の所謂ミュージシャンでノーベル賞受賞した人は今回が初めてだそうです。日本にも度々ライブに訪れ、おっさん達を喜ばせてくれている。
しかし、ボブ・ディランが受賞したことでイラっとする人達もいる様です。
ジョディ・ピコー(作家)
「ボブ・ディラン(が選ばれて)私も嬉しい。でもこれって、私もグラミー賞をとれるってこと?」
ゲイリー・シュタインガート(作家)
「ノーベル賞委員会を完全に理解した。読書は大変な仕事だ」
ハリ・クンズル(作家)
「ブッシュでないという理由で彼らがオバマに与えた賞以降で、最もつまらないノーベル賞のように感じる」
アービン・ウェルシュ(作家)
「私はディランのファンだ。だがこれは、年寄りで訳の分からないことを早口にしゃべっているヒッピーたちの腐りかけの前立腺からもぎ取られた浅はかな懐古趣味の賞だ」
若い作家達はボブ・ディランを文学とは認めたくは無いみたいですね。一方、高齢の作家達は特にイラっとはしていない。
サルマン・ラシュディ(作家)
「(ギリシャ神話の吟遊詩人)オルフェウスから(パキスタンの詩人)ファイズまで、歌と詩は密接な関わりを持ってきた。ディランは吟遊詩人の伝統の優れた継承者だ。素晴らしい選択だ」
スティーブン・キング(作家)
「ボブ・ディランがノーベル賞を受賞したことに興奮している。不道徳で悲しいこの時期に素晴らしく、かつ良いことだ」
そういえば結構前になりますが、ボブ・ディランが医師の佐賀純一さんの著書『Love And Theft』の一説をパクった時、佐賀純一さんは怒るどころか『非常に光栄なこと』と述べていました。佐賀純一さんはノーベル文学賞受賞者にパクられたと言う肩書きに変更できます。
年代によってボブ・ディランに対する反応が異なるのを見るのは結構面白いですね。
アコースティックギターが売れるのか、エレキギターが売れるのか、はたまた単純に曲が売れるのか?どれでしょうかね?